本当の毒親は「わたしは毒親だよ」って言わない

古い友人に会いに行ったら
物静かでDIYの得意な旦那様と、とっても可愛いお兄ちゃんと妹がいて
お家の雰囲気がとってもあったかくて

アーここで育ちたい

って、思ったことがある。
子どもたちの視線や動きがとても素直で優しくて
久しぶりに会った彼女を改めて尊敬したし、さすがだなぁ~~~とジンとした。

その子に今日「お母さんの才能すごいよね」と思ったことを伝えたら

「いやいや、毒親だよw」と返ってきた。
「菩薩と毒親が入れ代わり立ち代わり・・・」

それって・・・凄く素直じゃん!!!!と、
改めて、

アーわたしを育てて~

と、思った。

お母さんが「自分らしさ」を「お母さん」という隠れ蓑で消すと、
子どもは時に不安になって、「お母さんの本当」を探るために
色んな形で“試し”だす。

こっちが「寝てよ」って思ってる時ほど寝ないとか、
悪戯をするとか、怒らせようとして困らせるとか。
「困らせても嫌ったり離れていかないよね?」という信頼の元、
どこか不安で試してしまう。
(恋愛でもよくやりがち)

子どものほうが、本能的で野性的なので侮ってはいけません。
全部バレる。ただ、言葉をまだうまく使えないだけで、
きっと大人より、本質を見抜く力はたけているし
お母さんが大好きだから、信頼してるからこそ、体当たりでぶっこんでくる。

世間で言う正しさを基準にしたり、
なんとなく耳障りのいいことを伝えたり、
空気が読める子にならないと、不幸になるって指導してたり
自分が出来なかったことを、できるようにと願ったり、
情報に惑わされて子育てをすると、

お母さんの“本当”がわからない。
あ、いまお母さんの言ってる言葉は、自分の言葉じゃなくて表面上だって気づいてしまう。
悪戯してみる。
お母さん、ボクいま、悪いことしたよ。怒っていいのにどうして怒ってくれないの?
→これって、すごい孤独感
(怒らない子育てが流行った時、爆発しそうな子をよくみかけました)
お母さんが本音や感情を押し殺しているから
代わりに子どもが大胆に弾けている時もある。
代わりにやってくれて「これしたいんでしょ?みてみて!気づいて」ってやってるのに、
お母さんめっちゃ否定する 

みたいな。

本音が聞こえない事は、
凄く、冷たくて怖い気持ちになる。

人はそもそも微量の毒を成長過程で手にしてきます。
食べ物からも、メディアからも、他人からも、大人からも
毒をちょっとづつ貰ってしまう生き物なので、
自分を守るために、毒を持たないと、生きていけない。
だから、「毒を持つ能力があるのが人間」だと思う。

それも子どもは知っていて
お母さんがただの菩薩のフリをしていたら、こわっ!!!って思うのだ。
人間をやりたくて、人から生まれてきたのに。

弱い所、汚い所、ズルい所、ダサい所、傷つけてしまう所があるから
人はかわいい。

毒される前の子どもたちの方がよっぽど菩薩様に近い。

うちの子たちも自慢ですけど
めちゃくちゃ素直で優しくて、わたしはいつもひっくり返ってしまうんだけど、
たぶん、わたしが毒を隠さないからなんだと思う。
もし、言いすぎたり傷つけたりしてしまったら、
顔で分かるから、ハッとしてすぐに謝ったらいいと思ってる。
(ショックだからずっと謝ってしまって「もういいよ~www」って言ってくれるけど
私の方が傷ついていたりする・・・)
それくらいには、仲良しであるし、これからもそうで居たいなと思っている。

友人が、「わたし毒親だよw」って言ったのをきいて
どんな毒を披露しているのかは分からないけど、
自分でそう思ってるってことは、
ちゃんと、子どもを子ども扱いせずに、対等の「人」として接したいと思ってるから
自分をぶつけちゃったときに「毒親してしもたぁ~~~」と反省できているから
「毒親だよ」っていえるよね~

その反省を「ごめんね」ってチラ見できちゃった子どもたちは、
「お母さん、かわいいかよっ!!!」って、なると思うんですよね~~~元子どもの意見としては!

え?甘えすぎ???

甘えすぎたなっておもって
「甘えすぎてごめんね」って言ってみたことがあるけど
「甘えたらいいんだよ~」って、嬉しそうに頭をなでてくれる娘たち。
仲良しが増す。

わたしも、なかなか最強の毒親だとおもう・・・
そして、世の中のお母さんたちに
「自分らしさが漏れちゃってもそれは毒親とは言わないよ」
と、お伝えしたいなと思って、この記事を書いています。

にんげんだもの~

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